ゴーストタッチはなぜ起こる?原因と対処法を紹介

iPhoneの不具合には、タッチしていないのに勝手に動くというものがあります。いわゆる「ゴーストタッチ」です。そのままにしておくと、誤ったパスコードを入力してロックがかかったり、知らないうちに電話をかけて高額の請求が発生したり、メールを送って相手に迷惑をかけたりするなど、さまざまなトラブルにつながってしまいます。何が原因で、どのように対処すればいいのでしょうか。


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ゴーストタッチの症状

まずは、ゴーストタッチによって、どのような不具合が起こるのか見てみましょう。

文字が勝手に打たれる

LINEやSNS、メールなど、文字を入力するアプリでは、自分の意思に反する文字が勝手に入力されてしまいます。そのたびに修正するのは面倒ですし、その修正すらゴーストタッチのせいで、思いどおりになりません。LINEのように迅速な返信を求められるときは不便です。

さらにゴーストタッチでは、間違った内容のまま勝手に送信ボタンがタップされる場合もあります。このような状態で、上司や取引先宛てに重要なメールを作成して送るのは危険です。

気づかぬうちにアプリが開かれて、無差別に意味不明なLINEやSNS、メールなどが送信される恐れもあります。

勝手に電話がかかる

電話もゴーストタッチによって、意図しない相手にかかってしまうかもしれません。例えば、連絡先の一覧を開いているときです。

iPhoneをはじめ、ほとんどのスマホは連絡先を選択すると即座に発信され、すぐに取り消せても相手のスマホには着信履歴が残ってしまいます。相手は気になって折り返し電話をかけてくるかもしれません。ゴーストタッチのせいとはいえ、迷惑をかけてしまいます。

通話料もかかるので、うかつに電話や連絡先の画面を開けなくなるでしょう。

スクロールできない

iPhoneの画面は大きくても6.7インチ(iPhone 12 Pro Max)なので、一度にWebページのすべてを表示するのは難しく、ほとんどが指先でスクロールしなければいけません。

ゴーストタッチでは、このスクロールも思いどおりにならず、予期せぬ方向へ動いてしまいます。情報量の多いWebページは読み終えるまで一苦労です。ゲームのように、あらゆる方向へスクロールするアプリは、まともに使えないでしょう。機能性が悪く、調べ物などにもとても不便です。

ロック解除できない

iPhoneのセキュリティを高めるために、パスコードを有効にしていると、ゴーストタッチのせいでロックを解除できない恐れがあります。パスコードを入力している最中に誤作動が起こりやすいからです。

iPhoneはパスコードの入力を11回連続 で間違えると、使用できなくなります。正しいパスコードを入力できれば再び使用できますが、そうでなければパソコンかiPhoneのリカバリーモードで初期化しなければいけません。当然、保存していたデータも消えてしまいます。

ゴーストタッチのせいでロックを解除できない恐れがあるなら、まだ操作できるうちに、パスコードを無効にしておくと安心です。「設定」→「Touch ID(またはFace ID)とパスコード」を選択し、パスコードを入力します。

画面が開いたら、「パスコードをオフにする」をタップし、確認を求められたら「オフにする」をタップしましょう。次の画面でApple IDのパスワードを入力し、さらにパスコードを入力すると、設定が完了します。同時にFace IDやTouch IDもオフになります。

なお、パスコードをオフにすると、Apple Payは登録内容が削除されて使えません。誰でも簡単に画面を開けるのも不安です。あくまでも一時的な処置として、ゴーストタッチを改善するよう早急に対策しましょう。

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iPhoneが勝手に動く「ゴーストタッチ」の主な原因

iPhoneがゴーストタッチになるのは、大きく分けて3つの原因があります。

画面に問題がある

iPhoneに限らず、最近のスマホの画面は「静電容量方式」を採用しています。画面上には常に微弱な静電気が流れており、指で触れるとくっついて量が変化する仕組みです。これを画面の周囲にあるセンサーが読み取り、その位置で求められている命令を実行します。例えば、アプリのアイコンがあるなら起動する、リンクがあるなら移動するなどです。

しかし静電容量方式は、指以外にも静電気がくっつくものなら何にでも反応してしまうのです。画面についたホコリや汚れ、水滴、傷などです。画面上にフィルムを貼っている場合は、間に入った気泡やゴミが原因になる場合もあります。iPhoneのケースに使われている素材が干渉する事例もあるようです。

内部に問題がある

センサーが読み取った静電気の変化を命令に変えるのは、iOSの役割です。iOSに不具合があると、やはりゴーストタッチになってしまいます。不具合の原因は何らかのトラブルでiOS自体が壊れてしまったり、アプリとの相性だったり、古いバージョンを使っていたり、アップデートに失敗したりするなどです。

ウイルスに感染して、iPhoneが乗っ取られている可能性もあります。iOSは他のOSと比べてウイルスに感染しにくいといわれていますが、100%ではありません。広告が自動で開いたり、強制的にスクロールされたりするなど、意図的な動作を感じるときは、ウイルスが疑われるでしょう。

iPhone本体に問題がある

本体の問題によってゴーストタッチになる場合もあります。特に多いのが落下や水没によるセンサーの故障です。また、バッテリーが膨張すると画面に圧力がかかり、常にセンサーが反応した状態になります。見た目では分かりづらい、ちょっとした膨張でもゴーストタッチになるほど、iPhoneの画面は繊細です。

他にも、長時間の連続使用や充電器につないだままの使用によって本体に熱がこもると、ゴーストタッチが起こりやすくなります。いわゆる熱暴走です。

一部のiPhoneでは、画面の初期不良によってゴーストタッチになります。例えば6や6Plusです。Xに至っては交換プログラムの対象になっています。発売日から3年以内であれば、Apple Storeや正規のサービスプロバイダーでディスプレイモジュールを無償で交換してくれるという内容です。

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iPhoneが勝手に動くときの対処方法

では、ゴーストタッチによってiPhoneが勝手に動くときは、どのように対処すればいいのでしょうか。

まずは再起動

再起動をすると、キャッシュがクリアされたり、メモリが解放されたりします。これらにより、ハードウェアやソフトウェアの間違った動作が解消されるかもしれません。

iPhoneは、電源を入れてから長く使用すると、次第に不要なデータや処理が行き詰ったタスクが蓄積されてしまいます。そのため、少なくとも1週間に一度は再起動するのがおすすめです。

なお、再起動は「通常の再起動」と「強制の再起動」があります。後者は画面操作ができないなど緊急時に行うものです。システムを強制的に終了させる動作であるため、それまで起動していたアプリ情報や動画、画像が保存されない可能性があります。

通常の再起動は、ボタン操作の後、画面上のスライダーをドラッグするのが正しいやり方です。スライダーを表示するボタン操作は、機種によって異なります。

・iPhone 5以前、iPhone SE(初代)→トップボタンの長押し
・iPhone 6~8、iPhone SE(第2世代)→サイドボタンの長押し
・iPhone X以降→サイドボタンと音量調整ボタン(どちらか片方)を同時に長押し

iPhoneの電源が切れたら、少し時間をおいて、再び電源を入れましょう。

電源を切る

iPhoneが熱くなってゴーストタッチが発生しているときも、電源を切ることでクールダウンできます。あまりに熱い状態が続くと、基板をはじめ内部の部品が損傷する恐れがあるため、iPhoneにとって良くありません。

先ほどの再起動で電源を切ったら、涼しいところでクールダウンさせましょう。普段から充電しながら使用するのをやめたり、推奨温度(35℃)を超えてしまったら使用するのを避けたりするなど、iPhoneが熱くなった状態を維持させない配慮が必要です。

iPhoneの画面を掃除する

単に画面の汚れが原因で、ゴーストタッチが発生する場合もあります。iPhoneの電源を切ったら、糸くずの出ない柔らかい布を少し水で湿らせ、画面上の汚れやホコリなどを落としましょう。

画面に保護シートを貼っているなら、貼り方に問題があったり、ホコリが紛れ込んだりするなどして、ゴーストタッチが発生している可能性も考えられます。剥がした上で掃除して、新しいものを説明書の指示に従って正しく貼りましょう。

ソフトウェア(iOS)を更新

iOSやアプリを古いバージョンのまま使っていると、互換性が合わずにトラブルが発生しやすくなります。ゴーストタッチもそのひとつです。できるだけ、最新のバージョンにアップデートしましょう。

iOSもアプリも、設定によって自動アップデートが可能です。

iOSは、「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」→「自動アップデートをカスタマイズ」の順に開きます。その中にある「iOSアップデートをインストール」をオンにするだけです。ダウンロードが完了していれば、夜間に自動でアップデートされます。ただし、充電中でWi-Fiに接続していないとアップデートは完了しません。

アプリであれば、「設定」→「App Store」で「App のアップデート」をオンにします。

ただし、iOSもアプリも最新のバージョンは不具合が発生しがちです。リリース直後は見合わせて、問題が無さそうだと判断できてからアップデートしましょう。

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ゴーストタッチがどうしても直らない場合は修理

上記の方法を試してもゴーストタッチが続くようであれば、iPhoneそのものが故障しているかもしれません。自力で直すのは難しいので、修理に出しましょう。

iPhoneの保証サービスを利用

すべてのiPhoneは、新品を購入してから1年間は、「ハードウェア製品限定保証」が適用されます。1年間に2回までお得な料金で修理してくれるサービスです。ただし、過失や事故による故障は対象外です。

新品の購入から30日以内に「Apple Care+」を購入すると、ハードウェア製品限定保証は2年間に延長され、過失や事故による故障も対象になります。

例えば、ゴーストタッチの原因が画面の故障だった場合、保証が無ければ修理にかかる料金は、機種によって15,950~39,380円です。ハードウェア製品限定保証が適用されれば、機種にかかわらず一律3,700円で済みます。

仮に基板など画面以外が原因だったとしても、ハードウェア製品限定保証が適用されれば、修理にかかる料金は一律12,900円です。保証が無ければ機種によって33,440~71,280円かかります。いずれも最新の機種になるほど高額です。

iPhoneのハードウェア製品限定保証は、正規店で修理したときのみ適用されます。正規店とはApple Storeや正規サービスプロバイダーです。近くに無ければAppleのリペアセンターに送る方法があります。

それ以外の店舗で修理すると、分解したとみなされて、以降は期間内であっても保証が適用されません。

iPhone修理専門業者に依頼

Appleの正規店は数が少なく、予約しないで来店すると待たされる可能性があります。その場で修理できなければ、リペアセンター送りとなり、戻ってくるまで数日待たなければいけません。修理をすると必ず初期化されるので、バックアップしていなければ保存しているデータが消える点もあります。

iPhoneを早急に修理したい方やAppleのハードウェア製品限定保証に加入していない方であれば、iPhoneの修理を専門とする業者に依頼するのがおすすめです。正規店ではありませんが、全国に店舗があり、ほとんどの修理が即日での対応になります。

スマホスピタルであれば、画面の交換だけなら30分程度を目安に完了します。初期化はしないので、データをバックアップしておく必要がありません。万が一初期化する場合にも、事前に連絡があるのでご安心いただけます。総務省登録修理業者なので信頼性が高く、修理には3ヶ月の保証がつきます。

どうしても修理できないときは、買取や機種変更、MNPも可能です(機種変更とMNPは一部店舗のみ)。ゴーストタッチでお困りの際は、ぜひご相談ください。

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まとめ

iPhoneが勝手に動くのは、画面や内部、本体に問題があって、センサーが誤動作したり、故障したりするからです。画面や内部の問題であれば、掃除やiOSの更新、初期化などで対応できますが、本体の問題であれば修理に出したほうが良いでしょう。

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