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所有者が亡くなった後のApple製品内データは一体どうなる? | スマホスピタル

こんにちは!!

最近古くからの友人が交通事故で命を落としてしまった件があり、漸くそのショックから立ち直った私ですがふと気になった点が一つ・・・。

「その人が持っていたiPhoneとかのデータってどうなるんだろう・・・」

内部のデータは個人情報なのでもちろんパスワードでしっかり保護されていますし流出することはないと思いますが、例えばクラウド上で保存していたデータは?ずっと閲覧されないままサーバの一部で残るものなのでしょうか?

少し調べてみると興味深いことが分かったので今日はその件のご紹介をしていこうと思います。

 

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【データは近親者に譲渡される?】

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親族が亡くなってしまった場合は知人などにその事実を知らせるために端末内の連絡先を参照したいところ。しかし端末にはパスワードがかかっている為アクセスできないし、本人に聞くこともできない・・・。「Appleに聞けば親族ならロック解除くらいしてくれるだろう」と思っていましたが、現実はそんなに甘くないようです。

「プライバシーは基本的人権」

Appleの中心となる大切な理念の一つとしてこのワードを公言しています。最近テレビでもCMでAppleのプライバシー保護に関する内容が放送されているので印象に残っている方も少なくないと思います。相手が誰であろうと保存されたデータはしっかり保護するので安心してください!!というのはユーザー側からすると心強い宣言ではあります。例えば端末を紛失してしまってもパスワードを解除されない限りは内部の情報は流出することはありませんし、そのパスワードも当店のような専門業者をもってしても解除することができないくらい強固な守りとなっています。

では本題に戻りましょう。親族が亡くなってしまった際の端末内データを閲覧するにはどうすればいいのでしょうか?ロックの解除は物理的に行うことができません。これはApple側でも同様です。なので端末内に保存されているデータに関しては閲覧は”不可”となっています。

しかしデータは端末内にだけあるわけではありません。もう一つの保存先「iCloud」のデータは呼び出すことが可能になっています。写真や動画などのデータは容量が大きい為iCloudに保存しない設定にされている方が多いですが、連絡先など比較的容量の小さいものは保存する設定で使われている方がほとんどです。またiCloudにデータの保存とは別に「バックアップ」という方法で保存している場合は、写真のデータも残っているので閲覧が可能になるでしょう。

ではこのデータを閲覧するにはどうすればいいのか・・・次はその方法をご紹介していきましょう。

 

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【Appleに故人の保存データ開示を依頼する方法】

やはりこのような問合せは多いようで、Appleは「死亡した家族の Apple アカウントへのアクセスをリクエストする方法」というサポートドキュメントを公式サイトで公開しています。

Apple公式サイトのサポートドキュメントはこちら

この内容を抜粋すると、データの閲覧に至るまでの方法を次のように記載しています。

「亡くなられた方の個人情報を相続する権利を持つ人を指名した裁判所命令を入手していただく必要があります。」

つまり裁判所に出向き状況を説明し(弁護士を介しての依頼が必要かは不明)、命令書を発行してもらった上でAppleに改めて依頼する必要があるという、手続きが大変面倒なものになります。

更に命令書の内容も細かく決められており、以下の内容の記載がないものは無効とされますので注意が必要です。

・故人の氏名とApple ID

・故人のアカウントへのアクセスを求めている最近親者の氏名

・故人が、Apple IDに関連付けられているすべてのアカウントの使用者であったこと

・依頼人が故人の法定代理人(legal personal representative)、代理人(agent)、または相続人であり(heir)、その承認内容が「lawful consent」(法的に正当な同意)に相当すること

・故人のアカウントの情報にアクセスする権利を提供するようAppleが裁判所に命じられていること

かなり細かい決まりがありますが、これだけ書類を集めないと情報の開示はできないというのはある意味安心ですね。

では次にこの書類を集めた後の方法をご紹介しましょう。

書類をAppleに提出した後は以下の流れで進んでいきます。

1.AppleサポートがApple ID情報を申請者に転送する

2.iCloud.comでデータを収集する(パソコンや任意のタブレット等でアクセス可能)

3.故人のApple IDでiPhoneをセットアップする(初期化した端末であればセットアップ可能)

4.故人がファミリー共有の管理者だった場合、グループを解除する(管理者を変更することも可能)

5.必要なデータをエクスポートや転送などの方法で保存する

【万が一のことを考えて情報を記載しておく】

人間いつ何があるか分かりません。不慮の事故、持病の急変等、思わぬ時に生涯を終える可能性もゼロではないんです。

そんな時の為に事前にパスワードなど必要となるであろうデータをメモなどに記載しておくことを推奨されています。何もないに越したことは無いですが、後々のことを考えると備えたほうがいいかもしれません。

遺書にそういう情報を記載される方もいらっしゃるようです。故人となってから読まれるものなので必要なときに情報が手に入るとしてApple側も薦めている方法となります。

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【情報は必要ないが端末を使えるようにだけしたい】

端末内部に入っているデータは取り出せなくても問題ないけども、その端末を使えるようにだけしたい、という方もいらっしゃると思います。機種変更をしたばかりの新しい端末とかだと特にそうですよね。でも端末はパスワードでロックされていて初期化ができない・・・と悩まれているお客様、実は端末のロックパスワードがわからなくても端末の初期化は可能なんです!!

その方法が「リカバリーモード」

パソコンと接続する必要がありますが、この方法で端末の初期化は可能になります。しかしその端末でAppleIDを登録している場合は、初期化後にアクティベーションロックを解除するためにAppleIDとパスワードが必要となります。この情報に関しては先ほどご紹介した裁判所で入手できる書類をAppleに提出することで入手することができるので、わからない場合はこの方法でロックの解除に必要な情報を入手してくださいね。

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【画面が映らないのは画面交換で直るかも?】

例えば交通事故等で亡くなった場合は身体に大きな衝撃が加わっている可能性が高いものとなります。となると所持していた携帯端末にもかなりの衝撃が加わり破損してしまっていることも少なくありません。映像が映らない・電源が入らないなどの症状であれば部品交換で修理が可能な場合が多く、内部のデータもそのまま残した状態でお返しさせていただくことが可能かもしれません。さすがに基盤自体が破損してしまっている場合は復旧が難しいかもしれませんが、当店もできる限りの技術でお客様のサポートをさせていただきますので、もし端末のことでお困りの際は当店スマホスピタル福岡天神店にご相談ください。

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