iPad修理はどこがおすすめ？Apple Storeや非正規店の料金等を比較 | スマホスピタル

「iPadが壊れてしまったけれど、どこに修理に出せばいいのだろう？」

「修理代は高い？中のデータは消えてしまう？」

「Apple公式と街の修理屋さん、結局どっちがお得なの？」

こんなことでお困りではありませんか？特に初めての故障の場合、どこに相談すべきか、料金はいくらかかるのか、データは保護されるのか、わからないことだらけで悩んでしまう方も少なくありません。

結論、iPadの修理先には「Apple」「正規サービスプロバイダ」「街の修理店」の3つの選択肢があります。それぞれにメリット・デメリットがあり、ご自身のiPadの故障状況や何を優先したいかによって、最適な依頼先は大きく変わります。

本記事では、各修理先の料金・期間・データの取り扱いなどの違いを比較・解説します。iPad修理で後悔しないために、ぜひ修理店選びの参考にしていただければと思います。

iPad修理の依頼先は3つ

※税込価格 / 参考：Apple,スマホスピタル 新宿店

お使いのiPadが故障してしまった際、修理の依頼先として「Apple（Apple Store）」「Apple正規サービスプロバイダ」「街の修理店」の3つの選択肢があります。それぞれに異なる特徴があり、ご自身のiPadの状態や何を優先するかによって最適な依頼先が変わってきます。

Apple（Apple Store含む）と正規サービスプロバイダは、メーカーであるAppleが公式に認めた修理サービス（正規店）です。純正部品を使用した質の高い修理が保証されており、唯一無二の信頼感がありますが、料金やデータの取り扱いには厳しい側面があります。

一方で、街の修理店（非正規店）はより柔軟で料金を抑えた修理サービスを提供しているのが特徴です。特に有料保証プラン「AppleCare+」の未加入者であったり、大切なデータを失いたくないと考えている方にとっては有力候補となります。

まずはこれらの修理先が持つ根本的な違いを理解した上で、次項から解説する各修理先のiPad修理に関する詳細情報から最終的な依頼先を判断していきましょう。

Apple（Apple Store）でのiPad修理について

AppleでiPadを修理する場合、基本的な修理メニューは「画面のひび割れ(前面のみ)」「バッテリー交換」「その他の損傷」の3種類に大別されます。過失や事故による故障は「Apple製品1年限定保証」の対象外ですが、有料保証プラン「AppleCare+」に加入していれば所定の割引料金で修理可能です。

例えば、AppleCare+加入者なら画面修理は3,700円（税込）、バッテリー交換は最大容量が80％未満であれば無料、本体交換にあたるその他の損傷も4,400円〜12,900円程度の負担で済みます。一方、未加入の場合は画面修理は対象外となり、修理料金も高額なものになります。

修理の所要時間は、Apple Store店頭でパーツ在庫があれば即日で完了する場合もありますが、多くの場合は一旦預かりとなり数日〜1週間前後かかることが一般的です。

またデータの取り扱いにも注意が必要であり、Appleでの修理ではプライバシー保護の観点から修理時には原則として本体初期化（データ削除）が行われます。したがって、事前のバックアップは必須。修理されたiPadも初期化された状態で返却されるため、復元の対応も必要になります。

Appleに依頼するメリット

Appleに修理を依頼する最大のメリットは、メーカー公式ならではの絶対的な安心感です。

修理には100%Apple純正部品が使用されるため、デバイスの性能や互換性が完全に保証されます。また、修理はAppleの認定技術者がメーカーの定める厳格な手順に沿って行うため、作業品質が非常に高く、修理後に別の不具合が発生するリスクを最小限に抑えることができます。

Appleに依頼するデメリット

Appleの修理サービスにおける主なデメリットは、通常価格の修理料金が高額であること、修理の際に端末内のデータが原則としてすべて消去されてしまう点です。

料金に関しては、特に「その他の損傷」に該当する場合は本体交換での対応が基本であり、その費用は数十数万円に及ぶこともあるため、新しいiPadを購入した方がお得な場合もあります。

データについては前述のとおり、修理過程で本体初期化が必要になるため、事前にバックアップを取っていないと予期せぬデータ損失に繋がります。機械操作に精通している人であれば問題ありませんが、初心者やパソコンを持っていない人にはバックアップ対応自体がハードルとなります。

正規サービスプロバイダでのiPad修理について

※修理サービスの内容はAppleと同じです

正規サービスプロバイダは、Appleから認定を受けて修理サービスを提供する業者です。具体的には、カメラのキタムラ、ビックカメラ、ヨドバシカメラ、クイックガレージ等の各一部店舗が該当します。修理内容や料金体系はAppleの公式修理と同一で、AppleCare+の保証も同様に適用されます。

ただし、Appleとの違いもあり、それは主に利便性です。正規サービスプロバイダは全国各地に店舗があり、Apple Storeがない地域でもサポートを受けやすいというメリットがあります。

修理期間についてもAppleと同じく、部品の在庫や設備の都合で一旦預かり対応になるケースもあります。実際、ビックカメラでは「iPadは全モデルお預かり後日返却」と案内されており、即日対応を希望される方は注意が必要です。

正規サービスプロバイダに依頼するメリット

正規サービスプロバイダを利用する最大のメリットは、店舗数の多さです。

Apple Storeが国内の主要都市10店舗しかないのに対し、正規サービスプロバイダは全国各地に多数存在します。Apple Storeは予約が取れないことでも有名であり、そういった側面では自分の都合に合わせて修理依頼をできる点は大きなメリットと言えます。

また、ビックカメラやカメラのキタムラといった身近な家電量販店での修理依頼ができるため、人によっては心理的なハードルの低さも感じるのではないでしょうか。

正規サービスプロバイダに依頼するデメリット

正規サービスプロバイダのデメリットは、Appleでの修理デメリットと全く同じです。つまり、保証対象外の修理費用が高額であること、そして修理時にデータが必ず消去されるという点です。

いずれの正規サービスプロバイダも、Appleの厳格な修理ポリシーに準拠する義務があるため、独自の割引料金を提供したり、データを保持したまま修理したりすることはできません。

したがって、AppleCare+には加入していないが「修理費用を抑えたい」、あるいは「データを失いたくない」というユーザーの根本的な悩みを解決することはできず、あくまでもAppleと同じ条件のサービスをより便利な場所で受けることができる修理店、という位置づけになります。

街の修理店（スマホスピタル）でのiPad修理について

修理を専門としている街の修理店では、iPadに関する幅広い故障に対応しています。当店スマホスピタルについては、iPadの修理メニューが30種類以上あり、画面交換・バッテリー交換はもちろん、カメラレンズや充電口の交換、水没復旧、基板修理（データ復旧）に至るまで網羅しています。

いずれもApple公式では対応しない細かな部品単位の修理を行っているため、「充電口だけ直したい」「カメラだけ壊れた」といったケースでも本体交換にならず、比較的安価な料金で済むのが特徴です。

修理期間の面でも大きな利点があり、修理内容によってはその場で数十分〜数時間程度預ければ修理が完了することもあります。そして、基本的にデータには触れずに修理を行うため、事前バックアップ無しでもそのままの状態で返却されます。

街の修理店に依頼するメリット

街の修理店を選ぶ最大のメリットは、「料金の安さ」「データの保持」「修理の速さ」の3点に集約されます。

料金はAppleの通常料金と比較して、費用を大幅に抑えることが可能。そして、ユーザーにとって最も重要な要素である、原則データ保持の修理も街の修理店が利用される理由となっています。

また、画面交換やバッテリー交換といった一般的な修理であれば、多くの場合は即日対応が可能である傾向にあります。仮に部品の入荷が必要になるケースでも、数日以内の本体返却または部品入荷後の修理依頼でも可能な場合があります。

街の修理店に依頼するデメリット

街の修理店を利用する際の主なデメリットは、「互換品」のパーツが使用される点、そして修理によってAppleの公式修理サービスを受けられなくなる点です。

当店では電気用品安全法上の技術基準に適合したPSEマーク付きのバッテリーなど、安全基準を満たした高品質な互換パーツを使用していますが、それでも純正品と全く同じではありません。したがって、純正品にこだわりのある方にとってはデメリットとなります。

また、一度でも非正規店で修理を行うと、そのiPadはAppleの保証対象外となり、以降はAppleや正規サービスプロバイダでの修理が受けられなくなる可能性があります。ただし、これは保証期間（1年間）が既に終了しているユーザーにとっては、大きな問題とはならない場合もあります。

iPadの修理は自分でできる？

結論から言えば、一般のタブレットユーザーが自分でiPadを修理することはおすすめできません。

確かにインターネット上にはiPad用の工具や交換部品が販売されており、それぞれがセットになった「修理キット」も売られています。しかし、iPadの構造は非常に精密かつ頑丈に密閉されており、専門知識がない状態で分解すると故障範囲を広げるリスクが極めて高いのが実情です。

例えば、iPadの分解にはフロントパネルを取り外す必要がありますが、フロントパネルは強力な接着テープで圧着されています。分解時は適度に加熱した上で慎重に開けますが、不慣れだと画面故障や内部の故障を誘発させる危険性があります。そして仮に分解に成功しても、今度は元通り組み立てるのが難しいという問題もあります。

現に当店では、iPadやiPhoneの自己修理に失敗された方から修理依頼を承ることも多く、特に初心者の方は、多少費用がかかっても信頼できる修理サービスに任せるのが安全と言えます。

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