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バッテリー膨張とリチウムイオンの危険性について | スマホスピタル

 

バッテリー膨張について

 みなさん、iPhoneやAndroid、スマートフォンが突然風船のように膨らんだことはないでしょうか?

 タッチ操作をする液晶画面が突然膨らんでしまいます。

突然画面が一切操作ができなくなったりはしませんが、見た目のインパクトは絶大です!!

初めてこのバッテリ-の膨張を見たときは驚くでしょう。

普段何気なく使っているスマートフォンが突然膨らみ始めるのは「爆発するんじゃないか」「火がでるんじゃないか」と思う方が多いでしょう。

このバッテリーが膨張した状態の扱い方を間違えると本当に危険な目にあいます。

また、余計なことをしなければスマートフォン本体にも影響は出ません。

 

このような状態になってしまった時にどうすればいいのか説明していきましょう。

 バッテリー膨張の原因と対処

下に画像を用意しました。まずはこれをご覧ください。

実際にバッテリーが膨張した画像になります。

これを見た上で説明していきます。

バッテリー膨張になる原因をまず説明していきましょう。

・夏の暑い季節や直射日光の当たる場所(例えば車の中や家の中だと日当たりのいい窓際)での長時間放置が原因。

これはリチウムイオンバッテリーの弱点ですが、極度に暑い場所に置いてしまうと熱によりバッテリー内のセルが死にます。

セルが死ぬことで充電ができなくなります。セルとは、バッテリー内に入っている乾電池のような電源をためておくものです。

そしてこのセルが熱により徐々に劣化していきます。この劣化が続くことでバッテリー内部にガスが溜まり、膨らんでいきます。

これが一番定番のバッテリー膨張の原因です。放置することでさらに大きく膨らんでいきます。

 

・過放電が原因で膨張

新しいスマートフォンを購入して前のスマートフォンを放置してしまった。

これが原因で膨張することもあります。

これは、充電をせずずっと長い間放置しておくことで、バッテリーが放電してしまいます。

放電というのは、リチウムイオンバッテリーは使用していなくても(スマートフォン本体の電源を切っていても)電力を消費する特性を持っています。

バッテリーだけでなく、機械類は全て使わないと壊れる。というのは本当で、バッテリーは適度に通電したり放電する必要があります。

これをしないまま放置してしまうと長時間放電という状態になり、バッテリーが劣化して膨らんでしまいます。

バッテリーは電位差といって、ある程度の電力を持っている状態が好ましいのです。これを前提にバッテリーを設計して作っているのでこのような原因が起こります。

 

 

まずこのような状態になって起こる危険な原因を挙げていきましょう。

 

・バッテリーの膨張を放置し続けて最終的に爆発する。

バッテリーが膨張してもそのまま放置し続けると、更に熱により成分が変化してガスが発生します。

このまま放置することで液晶画面にも背面からバッテリーが押し上げてくるので液晶画面のにじみや液晶画面の損傷になる可能性が高くなります。

更に、液晶画面が曲がってもなお放置し続けるとガスが完全にバッテリー内部に充満して爆発します。

この状態になってからでは遅い上に大変危険なのでこうなってしまう前に修理店に持っていくか何か対処をしましょう。

テープで止めていても何れは膨張に勝てずに爆発しますのでご注意ください。

また、膨張している間も画面だけでなく、本体基盤側にもかなり悪影響を与えているので以前のように使えなくなる可能性もあるので何が何でも早い修理が一番です!

番外編になりますが、よくバッテリーの膨張が原因でバッテリー交換をご依頼いただくお客様がいらっしゃいますが

バッテリー交換だけではなく、一度曲がってしまった液晶画面は元に戻すことができないので画面の交換になることが多いです。

できれば、お時間ある際にお電話にて店舗にどういう状態か教えていただけると詳しい修理もわかります!

 

 

 

 

これはかなり極限まで膨張したバッテリーです。液晶画面が今にも外れそうなくらい膨らんでいて横から見ると目に見えるほど湾曲しています。このままだと爆発する寸前までいっていました。このお客様は今回バッテリー修理で依頼をいただきましたが、それ以上に液晶画面が損傷してしまっていて、使い物にならないところまできていました。

このままでは使えないので液晶画面の修理も一緒にしました。

本来バッテリー交換だけでよかったはずが、放置することによって高額な液晶画面にまで影響を及ぼすことになってしまいました。

 

  • バッテリー膨張によって液晶画面が湾曲した本体を横から見るとこのような状態です。

    もう液晶画面が使い物にならなくなりました。こんなに曲がってしまうと液晶はガラスよりも弱いのですぐに割れてしまいます。このような状態になる前にすぐに修理に出しましょう。

  • 今回の膨張したバッテリーを取り出してみました。

    これはガスが少し抜けてしまっていますが、写真を撮る前はもっとパンパンに膨らんでいて、2倍くらい膨らんでいました。これが全ての原因です。こんなに膨らんでしまっていると液晶画面だけでなく回りのパーツにまで影響を与えかねませんのでどれだけ危険なことかこの画像でよくわかるかと思います。

  • 奥が膨張したバッテリーで、手前のピンクのテープが張ってあるのが膨らむ前の正常なバッテリーです。これだけ違いがわかる画像を見るとどれだけ膨らんでいたかが良くわかるかと思います。

    明らかに画面に影響が出るほどの膨張です。たまに、少しだけ膨張しているかたもいますが、ここまで膨らんでしまったバッテリーは稀ですが、放置しすぎないことをお勧めいたします。自己判断でほうっておかずにプロの修理店にまずどうしたら良いのか聞きましょう。

 

iPhoneやAndroidといった、スマートフォンやタブレットの「バッテリーはほぼ全てがリチウムイオンバッテリーが搭載されています。

最近のノートPCにもほぼ全てに搭載されていて、小型電子機器(デジタルカメラ等)にも幅広く使用されています。

その理由としては、スマートフォンやタブレット、ノートPCは小型である必要があります。スマートサイズに使えるように設計されており、小さなスペースやカフェで使うようなシーンを考えられて作られています。

これにより、バッテリーは現代に時代が進むにつれて小さくなっていきました。

小さなバッテリーでパワフルなパワーを持っているバッテリーは「リチウムイオンバッテリー」というものがあります。

このバッテリーはとても「軽く」、電気を蓄電しておける「容量の多さ」、小さな媒体に簡単に組み込める「小ささと手軽さ」つまりとても「コンパクト」です。

そして、「使用されている電子機器の多さによる信頼性」が理由で幅広く使用されているのでしょう。

一見どれをとっても、とても優秀なバッテリーに思います。

しかし、こんな優秀で便利なリチウムイオンバッテリーですが

実は扱い方を誤ると大変危険なものなのです。

このリチウムイオンバッテリーには弱点があり

「長時間の高温」には大変弱いのです。

原因は、バッテリー内部の成分が熱により急速に変化してしまいます。

このバッテリー劣化状態が続いてしまうと、この成分が変化する際に発生するガスが生じます。

これがバッテリー膨張の原因である大元である「ガス」です。

これが大量に発生することによってバッテリーが膨れ上がるのです。

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